いまと未来を調和させ、社員の幸福の継続へ!「株式会社栄光工業」
いまと未来を調和させ、社員の幸福の継続へ!
株式会社栄光工業は、暮らしを支える産業機械の製造を行う企業。創業から45年、5つの工場で社員230名と、南国市の中でも規模の大きな企業です。今回は現在、代表取締役社長の伊藤さん(写真右)と生産管理部の岩本さん(写真左)にお話を聞きました。
▲岩本さん(写真左)と伊藤さん(写真右)
ー改めて事業内容をお伺いしてもよろしいですか?
伊藤さん:産業機械を設計開発から組立まで一貫生産しています。産業機械の例としては、物流倉庫の搬送機であったり、飲料缶など食品の包装機であったり、実は皆さんの生活を支える機械が挙げられます。ネット通販で買い物をしたら、弊社の搬送機を通って配達されているかもしれませんし、スーパーで売られている食品は弊社が手掛けた包装機でパックされているかもしれません。
ーありがとうございます。生活の中で栄光工業さんが関わっているものがあるのですね。岩本さんの入社されたきっかけを教えてください。
岩本さん:高校生の時に、就活の中で「人の良い会社」を軸に企業を探していました。進路指導の先生に相談したら、「それなら栄光工業!」って即答でオススメされて。会社見学の際に社員の皆さんがめちゃくちゃフレンドリーだったので、「本当に人の良い会社だ!」と感じて、入社しました。今年で4年目ですが、その印象は全く変わりません!
ー先ほど工場を見学させていただきましたが、「人が良い」という雰囲気が私にも伝わりました!生産管理部はどんな業務をされているんですか?
岩本さん:一言で言うと、お客様の注文から納期までの工程管理です。
注文される製品によって、工数も違えば、各工程にかかる時間も違うので、納期通りに出荷できるようスケジュール管理と現場への指示をしています。
ーなるほど。とても大変そうです。生産管理の難しさはどういったところにありますか?
岩本さん:とにかく、納期の調整です。大きい製品だと、部品は何千点とあります。おおまかな工程でいえば、設計の後に、鉄・ステンレス・アルミなどの「金属の板の切断」→「折り曲げ」→「機械加工」→「溶接」→「塗装」→「組立」→「検査」と長いです。しかも、製品によって納期もまちまち。
小さな部品だと、「急に必要になったから納期早めて欲しい」とお客様に言われることもありまが、在庫からとってきて納品しているわけではなく、毎回オーダーメイドで製作するので、工程の調整が大切です。
ー重要な役割ですね。
伊藤さん:そうですね。生産管理部は製造工程全体の司令塔の役割です。
ー特に業務で工夫している点はありますか?
岩本さん:製品の進捗管理をするシステムを毎日チェックしていますね。ちょっとでも進捗が心配なものがあれば、各部門に連絡したり、現場の担当のところにいって、状況を見に行ったり。
もちろん現場の都合もあるので、その辺りも気をつけながら調整して。でも最後は「お願い!」と言って必ず間に合わせます(笑)
ーその話からも雰囲気の良さが伝わってきます。生産管理部ではどんな方々と一緒に働いているんですか?
岩本さん:今は自分も入れて6名ですね。生産管理部の責任者の上司は40代で、分からないことがあったらなんでも教えてくれるので、安心して働けています。
ー歴史がある会社なので、もっと年配の方が多いかと思っていました。失礼ですが、上司の方もお若いんですね。
伊藤さん:現在は様々な部門があり、工場も5つありますが、かつては部門も工場数も少なく、そのころはマネジメントの人数は多く必要ありませんでした。ほとんどの方は技術者としての成果を求められました。ですから、その時代から長く勤めてくださっている現在50代、60代の方々は、今でも技術面で支えてくださっています。部門数や拠点が増えた頃に、その各部門のトップに今40代となる社員が抜擢されたという歴史があります。現在、代表取締役会長である創業者が、年功序列にとらわれない采配をしてきたことも、比較的若い40代がマネジメントを担っていることに表れていると思います。
ー組織の活性化が上手くいって、役割の分担ができているのは素晴らしいと思います。
ちなみに伊藤さんは今年の8月から代表取締役社長に就任されたとのことですが、どのような経緯で社長に?
伊藤さん:創業者が祖父にあたります。私は南国市出身で、幼少期は祖父とも一緒に暮らしていましたが、東京の大学へ進学し、東京で就職していました。5年ほど前から、リモートワークと出張ベースで当社の広報に携わるようになりました。
広報という仕事は社員や会社の魅力を発信する役割なので、結果的に栄光工業を深く知ることになりました。高知県・南国市に貢献する企業として、存続を考えたとき、「私がやります」と祖父に申し出ました。
夫も背中を押してくれて、夫と1才・4才のこどもとともに昨年Uターンで高知へ戻りました。
ー覚悟を決められたんですね。新社長として、会社の未来をどのように描いていますか?
伊藤さん:創業者は経験も年齢も本人より上の人はいなかったので、強力なリーダーシップによって事業を進めることができたと思います。創業者として、そういうやり方だからこそ、1代でこの企業規模に発展させることができたのだと思います。一方、私は34歳で、各部門のトップは皆さん年上ですし、異業種出身ですので製造については社員の皆さんから学ぶところからスタートですから、おのずと創業者とは異なるスタイルになります。二代目として「対話」を重視した経営を目指しています。
個人の良さが調和した結果、強い会社でありたいと思います。
ー今日の取材で感じた伊藤さんのお人柄がすごく出ていてる言葉だと思います。
最後に、これから社会人になる学生さんにメッセージをお願いします。
伊藤さん:いきいきと活躍する社員は「前のめり」に技術を学び、「チームの一員」として周囲の役に立とうという気持ちがあると思います。コツコツと積み重ねることを大切にできる人が会社を支えています。当社の現場を体感したいと思ってくださった方は、「90分で全5工場をめぐる見学」や、「インターンシップ」を希望の日程で受け入れていますので、ご連絡くださいね!
ー本日はありがとうございました。
会社名:株式会社 栄光工業
事業内容:産業機械を設計から組立まで一貫生産
会社HP:https://eikous.jp/
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