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【Vol.21】現役大学生が行く!高知県企業インタビュー「丸和林業グループ」

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現役大学生の目線で、魅力たっぷりの高知県企業にインタビューをしていく新企画「現役大学生が行く! 高知県企業インタビュー」!

今回は木材チップの製造・販売を主軸に北は岩手、南は沖縄と全国規模で事業展開をしている「丸和林業グループ」の代表取締役である北岡社長(右)と、経営幹部候補として採用も担当されている池上さん(左)にお話しを伺いました。

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●お仕事の内容を教えてください

弊社は高知で創業し、山林業、木材業、など様々な事業を展開していますが、中でもメインとなる事業は、木材チップの製造・販売です。

一般的に木材チップと言ってもあまり馴染みは無いかもしれませんが、主に紙の原材料や、バイオ発電の燃料に使用されていて、私たちの生活においては無くてはならないものと言えるでしょう。

現在は岩手から沖縄まで13企業、木材チップ製造工場としては全国23か所に展開し、業界トップクラスのグループ会社として活動しています。

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木材チップなどの資材を製造するには、まず伐出を行う必要がありますが、そこには高知ならではの難関があります。

高知の山は急斜面が多いんです。

急斜面が続く山の奥で伐採した木材を運搬トラックのある山道までどう運ぶのか、大変さは容易に想像できると思います。

しかし、弊社が持つ架線終材の高い技術を活かし、それらを可能にしています。

簡単に言うとUFOキャッチャーのように木材を吊り上げて山の奥から道路へ運ぶイメージですね。

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また、同じ技術を使いながらも逆転の発想で「山から資材を下ろす」のではなく「山へ資材を上げる」という事業も行っています。

例えば山の上に鉄塔を建てるのには、どうやって資材を運んでいると思いますか?

大きく重い資材、しかも道など無い場所へ運ぶのにトラックなどは使えません。

そういった場面でも弊社の架線集材の技術をお役立ていただいています。

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●新卒で採用された方は具体的にどういった仕事をされていますか?また魅力なども教えてください

大学卒の方でいえば、総合職の経営幹部候補生を新卒採用させていただいています。

最終的なゴールは、社長や所長、経営幹部として持ち場の経営をしていくことです。

そのために、まずはチップを作る加工場で現場を知ったあと、経営をするためのスキルを身に付けていただきます。

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仕事の魅力で言うと、先人が戦後にしっかりと木々を植えてくださったおかげで、日本は国土の2/3が森林であり、世界的に見ても森林資源が充実している国です。

しかも高知県の森林保有率は84%。

その環境で仕事ができることが一番魅力だと思います。

また、林業は森や山を守るだけでなく、豪雨災害や土砂災害からも地域を守る産業であるほか、環境問題やSDGsにも直接的に貢献する業種なので高い社会貢献性を感じることができ、やりがいも強く感じることができるでしょう。

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●採用の際に学生に求める事はどんな事ですか?

1番は、世界的な視野を持っていてほしいと考えています。

日本だけで物事を考えるのではなくて、「世界的な林業」とはどういうものか、という視点を持っている方と一緒に働いていきたいですね。

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現在、日本の人口は1年で約30万人減っていて、規模的には高知市民が丸ごといなくなっているということになります。

経済活動や市場規模の縮小を理解し、日本の企業として経営を続けていくために、今後は海外へ視野を広げる必要があるでしょう。

情報収集面や為替、株価、日本の立ち位置を理解することが重要だと考えています。

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また、あまり知られてはいませんが、木材はほぼ関税がかからないんです。

すなわち、我々は既に世界中のライバルと仕事をしているわけです。

日本、そして高知の林業の発展のためにもグローバルな視点を持った若者と世界規模の仕事をしていきたいですね。

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●今後の展望を教えてください

ひと言で言えば「健全なる企業継続」です。

会社として永続的に活動し続けるため、健全に利益を出していくことが最重要だと考えています。

そうすることで社員や社員の家族の生活も守ることができます。

その中で、林業という立ち位置から資源や環境問題への貢献。

そして、田舎である高知県の各地域に対して雇用創出という点でも貢献していきたい。

それは各地域の人口減少や経済の衰退に対してポジティブな影響を与えるはずです。

これらを実現するためにも、まずはグループ全体で約95億円ある現在の売り上げを2025年には120億円にする、その気持ちも持って今は活動しています。

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●学生へのアドバイスやメッセージがあればお願いします!

社会人になると仕事に対する責任なども生まれ、学生とは全く違う環境になるので、学生のうちにしっかりと後悔ないよう、遊んできてください!

「資格をとった方がいいですか?」なども良く聞かれますが、そういったものは入社してから取っていただくので、兎にも角にも「遊び」を頑張ってください。

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ちなみに僕は、大学時代しっかり遊んでいました(笑)

そのおかげで、要領がよくなったのかなと実感しています。

しっかり遊ぼうとすると困難にぶつかることもありましたが友達と助け合いながら解決していました。

遊びの中で人と協力し合うことでコミュニケーション能力や協調性も身に付くと思いますので、今後の人生に活かしていってほしいですね。

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◆今回お話しを伺った「丸和林業グループ」の企業情報はこちら◆

丸和林業グループ【丸和林業株式会社】

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<インタビュー学生/竹内 嘉菜>

1999年生まれ。広島県出身。

「学生団体CUBE」として永国寺マルシェの主催や新入生向けオンラインイベントの企画など幅広く活躍している高知工科大学3年生。

「木材チップ業でトップクラスの企業である丸和林業さんを取材させていただいて驚いたことが2つあります。1つ目は、林業には関税がなく、海外の競合と競うことになるという点。樹木の手早い成長が可能な海外の環境に対し、斜面が多く狭い日本の環境では大きなハンデを感じました。しかし、日本の環境に順応した高い技術を活かした事業をされていて感動しました。2つ目は、林業という枠だけでなく、地域の雇用創出や、SDGsなど、社会貢献活動を熱心に取り組まれていて、素敵だと思いました。大迫力の工場も見学させていただいて、貴重な体験、お話をありがとうございました!」

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