【Vol.2】現役大学生が行く!高知県企業インタビュー「株式会社 山崎技研」
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現役大学生の目線で、魅力たっぷりの高知県企業にインタビューをしていく新企画「現役大学生が行く! 高知県企業インタビュー」!
第2回目となる今回は「株式会社 山崎技研」を取材。県外のスポーツ用品店勤務から、お子さんの誕生を機に高知へUターンされた総務部係長の今井さんがインタビューに答えてくれました。
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●お仕事の内容を教えてください
弊社には機械事業部と水産事業部の2つの事業部があります。
機械事業部では主にフライス盤と呼ばれる工作機械を製造しています。
フライス盤とは、携帯や車などの部品を作る際、材料として使う金属を水平や垂直に削って成形をするための工作機械であり、0から1を生み出すことから「マザーマシン」とも呼ばれ、日本の繊細なものづくりを支える設備として全国へ販売しています。
水産事業部は養殖業者さんに販売するための稚魚の種苗生産をしています。主にマダイやシマアジ、ブリなどを販売しております。
これらの魚の孵化・育成のために、適切な水温や餌の量など、膨大なデータをもとに試行錯誤を積み重ねながら生産を続けています。
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●会社の雰囲気がアットホームで自由な印象ですが、 独自のルールなどはありますか?
このような雰囲気が出来上がったのは、創業者の2代目に当たる現在の会長の人間性が大きく影響しているのではないでしょうか。
年齢や立場にかかわらず自由に意見が言い合える、という環境作りが弊社で受け継がれてきた結果、アットホームな社風になったのだと思います。
そういった「人を大事に」という教えは機械事業部で開発する機械にも活かされており、UI(ユーザーインターフェース)の開発や操作性、機械自体のフォルムにまで「人に優しい機械」という信念が一貫されています。
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また、製造業だからこそ、ものづくりに通じる社員の趣味に対しては会社として応援しています。
遊びや趣味を通して工作機械の改良や新しい発想、製造技術の向上にまでつながっていくと考えているからです。
例えば、ラジコンの工作・改良が好きな社員達のために、会長の計らいで会社の敷地内にラジコンコースが作られたというエピソードも弊社の社風ならではだと思います。
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●今後の展望を教えてください
現段階で極端な拡大志向はありませんが、両事業部とも海外を視野に入れ活動していきたいと考えています。
機械事業は、生産効率が高く海外で人気のある「マシニングセンタ」を軸に販売していきたいと考えています。
海外に工場を構えている日本の企業も少なくありませんし、国内と海外では市場規模も違いますからね。
今海外向けに行っているのは、提携先である台湾メーカーのマシニングセンタを弊社で改良した、いわゆる「山崎チューン」を輸出販売しています。
そうする事で耐久性や作業精度を向上させつつ、低コストでの提供を可能にしています。
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水産事業についてもグローバルな視野を持って活動したいと考えています。
牛や豚、鶏などは畜産が確立されているため、人間の手でそれらを育てて、消費することが当たり前ですが、水産については海に出て自然から捕っている部分がどこの国でも多いです。
しかしそれではいつか天然資源は枯渇してしまいます。
消費者への安定供給を持続可能にするためにも、弊社の種苗生産技術を磨き、養殖業に貢献していきたいと考えています。
また、最近では国や高知県から要請を受け、ブリの稚魚の生産にも注力しています。
弊社から直接魚を輸出するわけではありませんが、養殖業を支える存在として世界と繋がっています。
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●採用の際に学生に求める事はどんな事ですか?
会社にどういう風に貢献をするか、どう働いていくかといったビジョンを持ってくれているのも大事ですが、一番は将来どういう大人になりたいか、どういう人間になりたいかという目標や理想が明確にイメージできていることです。
このイメージができていない人は、ただ漠然と毎日仕事をして年を重ねていくだけになってしまうでしょう。
逆にできている人は、そこから逆算していろいろな行動を起こすことができ、仕事の仕方も変わってきます。
採用の合否を決める際には、そういった将来のイメージがしっかりと出来ている人かどうかを重要視しています。
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●学生へのアドバイスやメッセージがあればお願いします!
就職はゴールではありません。
今の学生は定年が70歳になるかもしれませんし、そうなると仕事をしている時間が大半を占めることになります。
年を重ね、人生を振り返った時の幸福感は、仕事の時間が充実していたかどうかが大きく影響すると私は考えています。
休みが欲しい、給料が高い、という理由だけで仕事を選んで目標も無く働くのはとても勿体ない。
「自分が将来どうなりたいのか」ということを明確にして、なりたい姿になれる会社を選択することが人生を豊かなものにする大事な要因だと思っています。
自己分析をしっかりとして理想の未来を描いてみてください!
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◆今回お話しを伺った「株式会社 山崎技研」の企業情報はこちら◆
株式会社 山崎技研
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<インタビュー学生/ 森本>
2000年生まれ。高知県出身。
東日本大震災をきっかけに「災害から故郷を守る」という目標を掲げ、日々勉強と未来のキャリア設計に励む現役大学生。
「機械と水産という全く違う事業が両立されている、国内でも珍しい山崎技研さんでしたが、インタビューを通して両事業の魅力やアットホームな雰囲気の理由を知れて面白かったです!今から理系に転向して両事業とも経験したくなりました!」。
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