【Vol.4】現役大学生が行く!高知県企業インタビュー「新進建設 株式会社」
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現役大学生の目線で、魅力たっぷりの高知県企業にインタビューをしていく新企画「現役大学生が行く! 高知県企業インタビュー!」。
第4回目は橋・河川・トンネル・学校・病院・老人ホーム・道路などの施工管理を行う建設会社「新進建設 株式会社」の小川社長(右)と藤原営業部長(左)にお話を伺いました!
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●お仕事の内容を教えてください
弊社は公共工事をメインに行っている会社です。
主に国や県、市町村などの官公庁から建築および土木工事を請け負い、おおよそ7割が建築と、3割が土木に関する業務を行っています。
その他、一部民間からも受注があり医療福祉の分野や銀行の支店等の建築にも携わっています。
業務内容は発注者様からご依頼頂いた施工に関する品質や安全の工程管理です。
建築で言えば、一つの現場で40数社もの会社の皆さんと協力して施工を行います。
それだけ大勢の方々が携わるわけですから、当然「まとめ役」が不可欠になります。
高品質かつ安全に、そして限られた期間の中で施工を完了させるために、我々がその「まとめ役」となり、官公庁の厳しい審査にも通る高品質の建築物を関係者一丸となって作っています。
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●新入社員はどのような流れでキャリアアップしていきますか?
総務や経理、営業など部署ごとに違いはありますが、建設業の技術者では長い時間をかけて一人前になります。
まず土木や建築の国家資格2級を取得するには専門学科を卒業している場合で3年、それ以外の学科では約5年の業務経験を要します。
資格受験までの期間は現場の流れなど様々な事を学びながら仕事をしてもらいます。
2級資格を取得後も現場で専門的な知識を蓄積していき、一般的に20代後半くらいで1級資格を取得するケースが多いです。
1級資格を取得すると資格的には一流なので、あとは経験。
先輩社員の指導の下、大きな工事にも携わり経験を積み重ねていきます。
その後、先輩がサポートする形で自分の現場を担当するようになり、40代でやっと一人前になります。
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独り立ちできるようになるまで時間はかかりますが、それだけ大きな現場を扱いますので、最初はできることから始め、現場で技術や知識を学んでいくイメージです。
扱う金額も大きいので担当者を含め部署内でも2重3重の確認を行うほか、失敗・成功を含めた事例を各部会・現場にて周知するなど、情報共有の面でも組織的にサポートを行っています。
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●採用の際に学生に求める事はどんな事ですか?
業務の幅が広いのでいくつかありますが、1つは「コミュニケーション能力」です。
現場では数十社の関係会社の方々と協力し1つのものを作っているため、スムーズに現場を進めるためには高いコミュニケーション能力が必要です。
また、コミュニケーションをしっかり取ることで生まれる「連携」や「協力意識」は現場の安全管理、つまり人命に関わる事なので特に重要視しています。
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そして「誠実さ」も大事です。
公共事業を担当する際の材料などは皆様の税金によって「預かっている」=「大切に使う」という精神も心に留めて仕事をしてほしいと考えています。
公共事業に携わる弊社だからこそ、災害時の復興活動や寄付をはじめとする社会・地域貢献も弊社の使命であり信念ですから、その想いに賛同してくれる方と一緒に働きたいと思っています。
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●今後の展望を教えてください
まず1つ目は、南海トラフ地震をはじめとする自然災害が起こった時に、迅速に復興活動を行うことが建設業として求められると思います。
その対策はより実効性をもって取り組むことが責務だと考えています。
2つ目は、少子高齢化社会によって人材不足が予想される世の中で、それを補うためのデジタル化を行うことです。
すでに現場ではドローンや自動運転技術など様々なデジタル機器が導入され始めていて、時間短縮や安全面の向上にも貢献しています。
もちろん経験豊富な職人さんも必要ですが、デジタル機器を使いこなす人材も確保し、次世代の建設業を展開していきたいと考えています。
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3つ目は働き方改革を進めることです。
弊社では次世代育成支援や女性の社会進出、職人さん達にも配慮した労働環境の改善、福利厚生の充実などにも取り組んでいます。
さらに意見交換や意思疎通ができる場を設け、積極的に社員の意見を取り入れています。
慰安旅行は社員皆で海外に行ったりもしますよ。
これらはモチベーションや仕事の充実だけでなく、生産性を上げるうえでも大事なことなので今後も注力していきたいと考えています。
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●学生へのアドバイスやメッセージがあればお願いします!
学生時代は貴重な時間であることを理解し、失敗を恐れず積極的にチャレンジして欲しいです。
特にギリギリを攻めるようなチャレンジ。
挑戦することで得るものは多く、失敗も成功も未来の自分や誰かの役に立ちます。
それともう1つ、自分を見つめなおす時間をとって欲しいです。
「自分がなぜここにいるのか」、その背景からにじみ出るものが人間性であり魅力だと思います。
そこが見えると採用する側としても嬉しいですね。(小川社長)
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これから就職する皆さんには多くの選択肢があると思いますが、「合わないなら辞めてしまおう」という考えではなく、時間をかけてでも「長くできる仕事」を見つけて欲しいです。
同じ業種の企業であっても、楽しく働いているのか、ピリピリして働いているのか、会社によって全然違うと思います。
最近ではインターンシップなど多くの企業が行っているので、職場の雰囲気などを知るためにも積極的に参加して自分に合った企業を探す事に時間をかけてみてください。
もちろん弊社への見学も大歓迎です!!(藤原営業部長)
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◆今回お話しを伺った「新進建設 株式会社」の企業情報はこちら◆
https://kochi-student-job.jp/company/新進建設株式会社
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<インタビュー学生/ 西笛 由夏(左)、竹内 嘉菜(右)>
1999年生まれ。竹内さんは広島県、西笛さんは高知県出身。
「学生団体CUBE」として永国寺マルシェの主催や新入生向けオンラインイベントの企画など幅広く活躍している高知工科大学3年生。
「建設業は硬いイメージでしたが、実際にあって話してみると、明るく丁寧で優しい印象を持ちました。デジタル化の重要性や、デジタル機器に強い人材が求められていることを、具体的な現場のニーズから学ぶことができました。学生時代にしておくべき事や、採用目線でのお言葉も、しっかりと今後の学生生活に活かしていきたいと思います!」
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