【高知でキャリアアップ Vol.2】30代の地元社員さんに「地元で働くやりがい」を聞きました!
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「高知で働くイメージを、もっとつけたい!」という学生さんの声に応えるため、いま高知で実際に働いている20代、30代、40代の方に、インタビューを実施!
地元で長く働き続けるために、それぞれがどのようなキャリアアップに努めているのかも聞いてきました。ぜひ参考にしてみてください。
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30代・野村さんのやりがいは…
経験を活かして、社会や地域に貢献!
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チカミミルテック株式会社 2010年入社
野村昌孝さん(37歳、開発職)
<プロフィール>
1984年、高知県南国市生まれ。高知工科大学大学院を卒業後、チカミミルテック株式会社に就職。営業職を経て、現在は開発者として化粧品開発に携わる。趣味は、マラソンなどの健康づくり。
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<現在のお仕事について教えてください!>
野村さん:主に、美容化粧品の新規開発を手がけています。
クライアントは、化粧品メーカーをはじめ、さまざまな業種の企業。自社の営業担当者とタッグを組んで、お客様が求める化粧品を作り上げていきます。
化粧品づくりは、トライアンドエラーの繰り返し。化粧品の使用感はもちろん、被膜感や浸透性など、実際に自分の肌に試作品を塗ってみて、細かい微調整を行っていますね。
「ひとつの新商品のために、20回以上も試作品をつくる」なんてこともあるんですよ!
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就活の軸は、「愛着ある高知で働くこと」
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<地元で就職したきっかけは何ですか?>
野村さん:もともと、「化粧品づくりがしたい!」というわけではなかったんです。
地元の大学院で化学を研究してはいましたが、就職当時から、「愛着がある高知に貢献したい」という思いがあって。
もちろん、東京や大阪で就活を行うこともありました。
でも、「やっぱり自分は田舎が好きだな、自然がいいな」と、自分が抱いている地元への思いに気づくきっかけになりましたね。
例えば、私は大学時代、天文学部でしたが、高知の星空は、プラネタリウムの施設で見るより、本物のほうがずっと綺麗なんです。海と山が近い環境も美しいし、食べ物も美味しい。
そう思ったら、「やっぱり高知で働きたいな」と決めていましたね。
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<現在の企業に就活した理由は、どういったものでしたか?>
野村さん:弊社、チカミミルテック株式会社には、「とてもひと言では説明できない仕事がうれしい」というキャッチフレーズがあります。
紙・不織布業界の専門商社でありながら、クリーニングカードの製品開発も手がけるなど、いろいろな事業領域があるんです。
それが、「知らないことにチャレンジできる環境がある!」と思えましたね。
また、弊社が多く取り扱う不織布そのものは、高知の土佐和紙文化に通じるものです。
「地元に貢献できる仕事に取り組みたい!」と入社を決めました。
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営業マンとして都会で働いた20代
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<就職当時は、どのような仕事をしましたか?>
野村さん:最初の配属先は営業部でした。しかも、大阪の支社で勤務することになって。それを聞いた時は、正直、「えっ、高知で働けないの!?」と思いました(笑)。
でも、「外の世界を知ることも大事かな」と、チャレンジすることにしたんです。
それから、大阪と、その後に東京の転勤もあって、4年半のあいだ県外で働きました。
仕事内容は、不織布などの営業販売。ウェットティッシュのOEM事業やフェイスマスクの営業をはじめ、自動車向けのウェットシートの提案など、「こんなところにも不織布が使われているんだ!」と驚きましたね。
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<20代の経験として大きかったことは何ですか?>
野村さん:振り返れば、この頃から、仕事が新しい発見や出会いを与えてくれることがわかってきました。
「自分はこれをしたい!」ということだけでは出会えなかったような、それこそ未知の世界に、仕事が連れて行ってくれるんだな、と。
不織布ひとつとっても、例えば、生まれた瞬間からオムツを必要とするように、いまの便利な生活は不織布がなければ成立しません。そんなことも、仕事がなければ、意識しないままだったと思います。
また、同じくこの頃に、「コミュニケーションの大切さ」、もっと言えば、「仕事で腹を割って話すことの大事さ」を実感できたのも、仕事のおかげでした。
クライアントはもちろん、さまざまな立場の方とやりとりをする営業職を経験しなければ、わからなかったと思います。
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30代、経験を活かして地域に貢献したい
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<現在、働く上で大事にしていることは何ですか?>
野村さん:やっぱり、コミュニケーションをしっかりと取ることですね。
県外勤務のあとは、高知県いの町にある品質開発部に転勤となり、品質保証などの業務を経て、現在の開発職に移りました。
まわりまわってようやく、自分がやりたかった開発職に就きましたが、それでも、化粧品は自分にとって未知の世界。
なにより、細かいニュアンスの違いを求められる化粧品づくりでは、なおさら、クライアントとの確かなコミュニケーションが欠かせません。
容器から出てくる化粧液はひとつに見えますが、その成分は、少なくても10種類、多いものでは30〜40種類は入っています。クライアントのニーズをしっかり捉えて、調合を行う必要があるんです。
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<30代として、地元で働く上でどんなことが大切だと思いますか?>
野村さん:せっかく高知にいるのだから、まずは高知を楽しむことだと思いますね。
「田舎には何もない」という声もありますが、価値観を変えるだけで、美味しい食に、美しい星空に、高知には価値があるものがたくさんあります。
それらをひとつひとつ知って、休日に楽しめることも、高知ならではの働きがいではないでしょうか。
また個人的には、「将来的に、そういった高知の優れた素材を使った化粧品づくりに携わってみたい」とも考えています。
大好きな高知のために、大好きな高知のものを使ったものづくりができれば、やりがいがありますよね。
これまで自分が培ってきた経験や技術を活用して、地元に貢献できる仕事にチャレンジしていきたいです。
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設立は、1946年(昭和21年)。製紙用薬品・繊維・不織布の専門商社でありながら、建築資材や歯列矯正器具の製造販売も行うなど、多様な分野に事業を拡大している。モットーは、さまざまな分野の「隙間」を埋めて、物と物、人と人、仕事と仕事を結びつけることで、新しい価値を生み出すこと。中国やタイ、ベトナムにもグループ企業があるなど、アジアにも販路を広げている。
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