志望企業から内定獲得するための「企業研究」と「自己分析」
「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という中国の有名なことわざを知っていますか?
紀元前5世紀、中国春秋時代に書かれた「孫子」という兵法書の一節です。「相手と自らの情勢をよく知っていれば、百回戦っても敗れることはない」。
この言葉を就職活動に置き換えると「志望企業を知り、自分を知れば、どんな企業でも内定がもらえる」ということになります。
インターンシップや説明会等を通じて『企業研究』をし、日々の学生生活やガクチカ*を通じて『自己分析』をする。
この2つのポイントこそ就活で大事なことだといえます。
ここからは、なぜ『企業研究』と『自己分析』が大切なのかを解説していきます。
*「学生時代に力を入れたこと」、略して「ガクチカ」
『就活において『企業研究』が大切な理由』
どんなに有名な企業でも、自分の経験や性格にマッチしていないと活躍の幅も限られてしまいます。
企業研究は、入社後に「思っていたのと違う」という状況を防ぐためにも、志望する企業の事業内容や職種、働き方を調べ企業への理解を深め、
自分の志向と比較するためにも大切なのです。では、企業研究の主な目的を整理してみましょう。
①自分に合う企業かを確認するため
企業研究は、志望業界の数ある企業の中から自分の志向に合う企業を見つけ出すための作業です。
選考時に重要視される志望動機を作成するためには、なぜその企業を志望しているかを明確にしたうえで、
自身がその企業に対していかに貢献できる人材であるかを示さなければなりません。
それらを理論的に説明していくためにも、企業に対する深い理解が必要です。
②企業を選ぶ理由を明確にするため
同じ業種・職種がある企業は世界に数多くありますが、その中でも、
「なぜ、その企業でなければならないか?」を知るために企業研究は必要不可欠です。
企業研究のコツとしては、企業の情報や事業、強みなどを理解し、それぞれの企業の
「オンリーワン」を見つけることです。
志望する企業のHPや求人にその情報が記載されていればいいですが、ない場合は複数の企業の説明会やHPなどを比較して、
企業のビジネスモデルを認識することから、企業ならではの「オンリーワン」を見つけるきっかけになります。
そのオンリーワンの部分が、自分の価値観や将来の展望に近いかどうかを
考察することで、自分に合う企業を見つけやすくなります。
『自己分析』って必要?なにが得られるの?
就活において必須とされる自己分析ですが、よくわからないままなんとなく就活を進めてしまっている人も少なくないはず。
自己分析は、今の自分の性格や強みを理解し、将来の夢や目標を明確化するために実施します。
深く分析することで面接官にあなたらしさをよりアピールできますし、企業選びの軸も明確になっていきます。
自己分析をすることで得られるものは大きく3つです。
自己分析とは、「自分の性格、強み・弱み、価値観の傾向などを明らかにすること」です。
客観的に自分の特徴を分析することで、明確な根拠をもって就活を進められるようになるメリットがあります。
実際に自己分析が役立つ場面はさまざまです。業界・企業選びから選考でのES作成、面接での回答作成まであらゆる場面で役立ちます。
自己分析は、就活におけるすべての基本とも言えるでしょう。
仕事経験のない新卒採用ではポテンシャル採用とも言われます。将来の可能性や潜在的な能力を見越して選考を行うため、
「自己PR」や「志望動機」、そして「ガクチカ」を重視されるのです。
『まとめ』
入社後に自分で選んだ企業で本当にやりたいことに取り組むためにも、志望企業のニーズと自分のスキルや経験を結びつけ、
面接官にあなたの価値や魅力を熱意を持って伝えることが内定獲得につながる秘訣です。
本当に就職したい会社なのか、挑戦したら内定をもらえそうな会社なのかを慎重に精査しましょう。
就活のゴールは「ミスマッチの少ない企業に就職すること」。
『企業研究』と『自己分析』を行うことで選考の段階から自身に必要な選考なのかを見定め、自信を持って採用試験に臨みましょう!
出典
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